杉本博司展 @森美術館

ずっといきたかった展覧会。期待以上の出来映えでした。感動というのは想像を超えたところにあるらしいですが、今日の展覧会は本当にそんな言葉が似合うものでした。まず、展示デザインが素晴らしい。入り口近くの直方体の柱が連なっているところはライティングも素晴らしく、それだけでビジュアル的に綺麗。その後の、海の展示のところが一番感動的で黒の室内にモノクロの海の写真が展示してあるのですが、ライティングの妙ですね、あれは展覧会(ライブ)でしかできない表現ですね。紙媒体ではできない。全体的に作品に合わせてモノクロで統一されていて綺麗でした。
作品も海の写真が不思議な質感で良かったです。静かなたゆたう海の表情を昼夜でとっているのですが、モノクロの光の表現であれだけ表情がでるのだなと感動。
モダンアーキテクチャーの有名な建造物をピンぼけまくりでとった作品群はユニークでした。彼自身のコメントでも書いてあったのですが、ぼけぼけのフォルムでも名作は明らかにその特徴がわかる。本当にそのとおりでした。その他にいろいろな作品群があったのですが、おのおのの作品のコンセプトが明確でウィットに富んでいて、わたしはとても好きです。
そんな訳で、がんばっている自分へのごほうび(?)に展覧会パンフと著作の本を購入。
久々に芸術で心が洗われました。いやはや。

http://www.mori.art.museum/html/jp/index.html