父親たちの星条旗

クリント・イーストウッド監督作品。硫黄島の戦い2部作の第一部、アメリカ視点での作品。
アメリカで有名になった星条旗を掲げるシーンを撮影された青年たちの話。その写真に熱狂する人々とそれを利用して国債を販売しようとする政府。戦場の現実と、国に戻ってきてからの狂ったような現実に困惑する日々を交互に映して話は進んでいく。正直、途中の戦闘シーンは劇場で逃げ出したくなるほど生生しく、痛い、つらい映像。話がすすんでいくうちに、その生々しい映像と「英雄」視される強い違和感がある熱狂するアメリカのシーンのギャップが物悲しく、そして熱狂の日々が終り、戦争も終り。彼らもそれぞれの道を歩んで行く。イーストウッドの映画は「ミリオンダラーベイビー」の時もそうだったけど、ほろ苦く、悲しいけど、優しい気持ちにさせられます。最後のシーンは涙、涙っす。秋のベスト映画でしょう。

公式HP
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/