セブンイレブン 覇者の奥義 田中陽著

「覇者の奥義」っていうとなんか『北斗の拳』ぽいよな。この本はセブンイレブンの創立から現在にいたるまで、その強さの源と書いた本。ちなみに著者は日経の記者。

最初から最後まで、セブンのべた褒め「流通業界ぶっちぎり一等賞!!」のような書かれ方をしているので、他社の状況が分からないわたしにとっては判断しかねるところもありますが、まあセブンが優秀な流通業であるのは間違いないでしょう。

本の中で強さの秘密として、取り上げられているのが、

・FC(フランチャイズ)システム
・商品開発(NDFに関して)
・物流システム
・情報システム(主にPOSの活用法)
・店内什器

その他に、セブン銀行や米セブンイレブンの話、創業のころの話が挟まる。
結構一般的に知られている内容も多くあったけど、NDF(日本デリカフーズ協同組合)の話や、情報システムで秋からエディとスイカが使える話は面白かった。いやエディは個人的に嬉しいだけだけど。
読んでいて感心するのが徹底的なデータ主義。現場までデータから仮説をたてて、新たな施策を実践するのが行き渡っているのには感心した。


ただしコンビニという業態自体が、既存店ベースで売上げ高が頭打ち状態の中、今後どのような方向で生き残っていくかを取材入れた方が良いのでは、とは思った。





セブン‐イレブン覇者の奥義

セブン‐イレブン覇者の奥義