パーク・ライフ 吉田修一 著

最近の若い男性作家の文体ってさらりとしてるなあ。主人公もあっさりしている感じの人が多い気がする。石田由良もそうだし。この話はせっけんを売っている小さな会社で働くサラリーマンの男性が主人公の日比谷公園を舞台の中心とした日々のお話です。このパーク・ライフもそうだし、一緒に収録されている「flowers」もそうなんだけど、主人公はあっさりしていて、その他の登場人物がちょっと変わっている。ちなみに「flowers」の主人公の奥さんの繭子は割と好きである。「繭子は一目見て美人と言うタイプではない。ただ、見れば見るほど美しくなる、梅の花ぐらいのひかえめな器量はある。」は良いフレーズだなあ。とこのように言われてみたい。って感想ではないな、この文章。




パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)